第2次世界大戦のダンケルクの戦いを描く映画『ダンケルク』。
クリストファー・ノーラン監督作品です。
先日、『テネット』を観たばかりなのですが、『ダンケルク』は同じ監督?と思うぐらいの内容です。
史実を基にした映画となっています。
紹介文はこちら。
1940年、第2次世界大戦下のフランス北端の街ダンケルク。イギリスとフランスの連合軍40万人が、ドイツ軍に追い詰められる。やがて、英仏側は民間船の協力のもと決死の大救出作戦を決行。若き兵士たちが生存をかけて戦う。
1940年5月26日から6月4日の出来事について描かれています。
なんといっても、陸・海・空の3つの視点からの映像が素晴らしいです。
セリフがほとんど無いです。私がこれまで観た映画の中で、もっとも少なかったかもしれません。
でも、そのセリフを補う映像。
その描き方が圧巻です。
3つの視点から淡々と描かれるのですが、セリフが無くても何が起きているか&何が起きようとしているかについては、映像を見ればわかります。
背景知識が無くても第2次世界対戦ことというぐらいで内容が把握できる映画となっています。
3つの視点が、ただバラバラに描かれているわけではなく、最後は収束するように合わさっていきます。
そのあたりの描き方が言葉ではなんともいい表しにくいのですが、すごくうまくできていると思いました。
ウィキペデイアの補足がわかりやすかったので、引用させていただきます。
ストーリーは、トミーらが敵から逃げ救援を待つ『陸』の一週間、ドーソンらが民間船として救援に向かう『海』の一日、そして海岸で救助を待っている帰国を決めたイギリス軍の兵に襲い来るドイツ軍の戦闘機を迎撃するファリアら『空』の一時間の三幕をそれぞれ時間を並行させながら進行していく。『陸』の一週間の最後の一日からは『海』と、そしてその2つの最後の一時間は『空』とクロスしていく。-Wikipedia
最初のほうに、1週間、1日、1時間…という表記が順番に出てきます。
「これなんだろうな?」と思っていたのですが、それが最後のほうでやっと「このことなのか」とわかりました。
民間船に助けられた兵士の前半と後半の態度の変化だけはちょっとよくわからなかったです。
でも、「あの子は大丈夫かい」に対しての「あぁ」と答えるシーンがじんと来ました。ネタバレになるので詳細は伏せますが、個人的には一番良かったシーンです。