こんにちは、コピーライティング専門会社・ワードメーカー株式会社の狩生です。
今回は、おすすめ書籍の紹介です。
その書籍が、『はずれ者が進化をつくる –生き物をめぐる個性の秘密 (ちくまプリマー新書)』です。
著者の稲垣栄洋先生のことが、私はとてもとても好きなので、いろいろな著書を読んでいますが、その中でもこの本は非常に読みやすい内容となっています。
小学生でも読める内容です。
こんな人にオススメです
- 生物の進化に興味のある方
- 個性はなぜあるのか?を知りたい方
- 生物の進化を経営に応用したい方
など。
経営に活かせるので、特に経営者やビジネスマンの方々にも読んでほしいですね。
なぜ、はずれ者が大事なのか?
書籍名にもなっていますが「はずれ者」はとても大事なものです。
はずれ者というと一般的にはいい意味ではあまり使われませんが、生物にとっては「はずれ者」がいるからこそ、進化ができるのです。
たとえば、この本の中には、「白い蛾」の例が出ていました。
ある地域に、白い蛾が生息していました。そのあたり一体は、白い幹があるので、蛾は白いほうが見つかりにくいのです。見つかりにくいと、鳥からも捕食されにくくなります。
ただ、たまに「黒い蛾」が生まれていました。白い幹に黒い蛾だと目立ってしまい、すぐに捕食されてしまいます。これが“はずれ者”です。
なんのために黒い蛾は生まれてくるのでしょうか?
それから時が経って、そこの地域一帯には、工場地帯となってしまいました。
工場があることで、煙突から煤が飛んでいき、木が黒ずんでいくことになるのです。
そうなるとどうなるか?
もうおわかりのように、「黒い蛾」のほうが生き残りやすくなったのです。
つまり、鳥から見えにくく捕食されにくくなりました。
それから、黒い蛾のほうが優位性を持った…という話です。
この話は、白い蛾が悪い・黒い蛾が良い…ということではもちろんありません。どちらも良い生物です。
ただ、環境の変化によって、たまたま黒い蛾が生き残ったということなのです。
進化するためにさまざまな実験をしている
この本を読んで私が感じたことは、生物はさまざまな実験をしているということです。
もちろん人間も含めてです。
目は2つというのは基本的には決まってますよね?
それは進化の結論としていったんは答えが出たということです。
もしかすると、今後変わるかもしれませんが、現状の進化の結論としては「人間の目が2つ」というのは最適解という結論に至っているのです。
しかし、目の形などはみなさん違います。それはいわば実験でもあるのです。
生物はあらゆる可能性を試しているともいえます。
このあたりは、私自身の解釈にはなるので、あとは本書をお読みになってみてください。とても読みやすく面白い本です。
もう少し詳しい内容について、動画でも解説していますので、よろしければご覧ください。