原爆の父として知られる理論物理学者を描いた映画『オッペンハイマー』

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こんにちは、狩生です。

「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマー博士を描いた映画『オッペンハイマー』を昨日鑑賞してきました。

私自身は不勉強で、この映画を知るまでは、原子爆弾を開発した人が誰かということすら知りませんでした。

時代背景も考慮しながら、「なぜ開発する必要があったのか」という視点をもちつつ、映画を鑑賞すると良さそうです。

いくつかポイント列挙します。

2つの視点で描かれる映画

この映画は主に2つの視点で描かれています。

ひとつが主人公のオッペンハイマー視点、もうひとつがルイス・ストローズ視点です。

ルイス・ストローズは、水爆開発推進派だったらしく、そことの対比でオッペンハイマーが描かれています。

「カラー」のときはオッペンハイマー視点、「モノクロ」のときはストローズ視点と思って見ておくとスッと入ります。

私はそれを知らなくて、見ている間以上は、カラーが過去の話で、モノクロが現在(映画の中の現在)の話かと思っていました。でも、それだと辻褄が合わない部分があったりしたので、ちょっと混乱してしまいました。

最初に、「1. 核分裂」(原爆)と「2. 核融合」(水爆)という表記あります。

大気引火を引き起こす可能性の話

ここのポイントです。

大気引火の話がときどき出てきます。

理論上は大丈夫だけれど、もし原子爆弾を使うことによって大気に引火することになったら、地球は滅亡する可能性もあります。

「ほぼゼロ」という表現が映画上では出てきていました。

ゼロでは無いので、“もしも”のときが起きたときのことを考えると、実験の様子も緊迫感が伝わります。

水素爆弾が焦点になる

原爆を開発したオッペンハイマー博士ですが、水爆の開発には異を唱えていたそうです。

それが起因となり、聴聞会などへとつながるのですが、ここの部分は映画を見ることで、オッペンハイマー博士の苦悩を感じることができます。

原爆で戦争を終わらせることができると思いながらも、軍拡競争の渦を強くするような立場にいることを葛藤しているのでした。

世界で唯一の戦争被爆国としても、この映画を観る価値は十分にあると思います。

 

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