161名のライターにオススメ本を聞きました【文章力をアップさせる本とは?】

文章の書き方

こんにちは、ワードメーカー株式会社の狩生です。

先日、「ライターが選ぶお勧めの1冊」と題して、日頃からコピーライティングやライティングを生業として行っている方161名にアンケートを実施してオススメの1冊を挙げてもらうという企画を行いました。

  • この本を読んだことで文章力のアップに繋がった
  • 迷った時、悩んだ時に開いている
  • これが私のバイブル!

そんなライターが選ぶ1冊をまとめてみました。

今日はその中から、特に票を集めた本や、面白いなあ、参考になるなと思ったものをご紹介していきたいと思います。

こんな想いありませんか?

  • 「もっと文章がうまくなりたい」
  • 「効率的に、サラサラっとライティング業務を行いたい」
  • 「自信を持って文章が書けるようになりたい」

そんなライターの卵さん、初心者さん、それから今までライター業務を行ってきたけど一皮むけたい!もっと上手くなりたい…という上昇志向のある方、勉強意欲の高い方に参考にしていただける記事です。

まずはランキング形式で、第5位から紹介していきたいと思います。

第5位『広辞苑』

「辞典ではなくて、本であり、読むものだと考えています。ネットの情報とは少し味わいが違う⾔葉の説明がしてあり、⽂章を書く上で⼤きな助けになりました。」

Oさん 44歳 男性

「⽂章を書くためにまず必要なのは単語⼒、広辞苑は単語数も多いかつ類義語対義語が探しやすい為とても重宝しました。」

Tさん 20歳 女性

 

漢字とひらがなの使い分けや、送り仮名表記など、実は基本とされることこそ難しい。

正しい日本語ではどうだっけ…?という時に調べるために手元においたり、なんだかんだで一番読んでいる、使っているという方が多かったようです。

第4位『記者ハンドブック』

「公になる⽂章では、漢字の使い⽅を間違ってしまってはいけません。その時にこの⼀冊があれば、どんな場⾯でどの漢字を使えばいいか⼀発でわかります。」

Aさん 45歳 女性

「この本は共同通信が配信するニュース記事の表記⽅法を辞書形式でまとめたもの。商⽤の出版物向けの原稿を執筆する際に⾔葉、漢字、数字などの表記を確認でき、原稿の品質を向上できる。」

Aさん 61歳 男性

 

なんと5位、4位と連続で辞書系がランクインしました。

こちらの記者ハンドブックは、共同通信社が新聞用字用語集として出しているもので、文章を書くすべての人に向けた用語集となっています。

紛らわしい地名や外来語、計測単語などをまとめた資料もついているのでライティングをしながら手軽に確認をしたい、という時の使い勝手も良いのが特徴です。

第3位『10倍速く書ける超スピード⽂章術』

 

「⼤変分かりやすい⽂章で、要点が伝わりやすく書かれており、参考になりました。著者の⽂章⾃体がお⼿本になります。誰でも真似てすぐ実践できる内容で、⽂章を書くスピードを段々と上げてくれました。」

Aさん 26歳 女性

「書けない…!とマインドが下がっていた時に、具体的に何をすれば⽂章が書けるかを具体的に教えてくれた本です。とにかく具体的に書かれているし、コピーを構成しているものを改めて確認できました。」

Aさん 45歳 女性

「この本を読んでから頭で悩んだり、考えたりすることが無くなり効率的に⽂章を書くことが出来たからです。」

Hさん 27歳 男性

「何冊も読んだ中、ダントツで役⽴っている本です。全てが初めてで⼾惑い悩む事が、的確、親切に書かれています。」

Tさん 45歳 女性

 

【出版社さんからのコメント】

第一線のビジネス書ライターとして活躍しながら、23年間1度も〆切を破ったことがない上阪徹氏の文章執筆スピードを極限まで上げるノウハウを全て明かす1冊です。

私も経験がありますが、文章を書こうと思っても、ふとした時に筆が止まってしまったり、ああ書けない、もう辞めたい…という境地に陥ってしまうことってありますよね。そんなライターにありがちなピンチを救ってくれる1冊になりそうです。

 

第2位『新しい文章力の教室―苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』

 

「ライティング初⼼者におすすめと有名なブロガーさんが⾔っていたから。」

Nさん 48歳 女性

「あの有名なナタリーの初代編集⻑が書い本なので気になったので買ってみました。」

Tさん 40歳 男性

「記事として有名なナタリー式の書き⽅、ということで興味を惹かれました。章ごとに分かれていて、順を追って読んでは実践する⽅式をとって簡単な⽂章が作れるようになり感動しました。純粋なライティングとしての本なので、それ以上を求める⼈には少し物⾜りないかもしれませんが初⼼者にはオススメです。」

Kさん 30歳 女性

「プロのライターが教えてくれました。ライターの基本ルールがすべて書かれています」

Dさん 69歳 男性

 

情報サイトとして有名なナタリーのマンガ部門である「コミックナタリー」の初代編集長を務めた唐木元さんの著書。

人気ブロガーが紹介したこともあり、票を集めました。

第1位『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

「⽂章を執筆する際のテクニックについて分かりやすく説明されており、参考になります。また、⽂章とは何か、⽂章を書くとはどういう
ことかを本質的に教えてくれる本で、ライターとしての基礎に役⽴ちました。」

Mさん 26歳 男性

「⼩説を書いたことがない⼈でも、この本ひとつで⽂章の書き⽅を分かり易く学べる⼀品」

Dさん 31歳 男性

「YouTube動画で紹介していたので買いました。凄くいい本です。買って良かったです。」

Nさん 49歳 女性

「以前⾒た嫌われる勇気という本のライターが書いた本という紹介をみて購⼊しました。⽂章の構成など、基本的なところを分かりやす
くかつ実践的に使える点が良かったです。」

Yさん 24歳 男性

「ライターの知⼈から勧められました。会話とは違い⽂章で⼤事なことはリズム感、構成⼒などの重⼤なポイントを章ごとにわかりやすく教えてくれます。」

30歳 女性

「特に誰に教わったわけでもない⽂章の書き⽅について丁寧に教えてくれる本だから。」

Iさん 28歳 男性

 

こちらが断トツの1位でした。文章を書くための基本的なポイントが網羅されていること、なにより分かりやすいことから人気のようです。

この本の著者である古賀史健さんと岸見 一郎さんの共著である「嫌われる勇気」を挙げたライターさんもいました。本としてはこちらの方が有名かもしれません。こちらも「読むだけでライティングの勉強になる!」というコメントがありました。

 

ここからは番外編です。

ライティングのノウハウをまとめたビジネス書形式の本が人気かと思っていたら、エッセイや小説などさまざまなジャンルの本が挙げられましたので、紹介していきたいと思います。

番外編 『置かれた場所で咲きなさい』

「渡辺和⼦さんの実体験をもとに⼈間⽣き⽅を諭してくれた作品なので説得⼒があり、そういう⽅の書いた⽂章は響くから。」

Bさん  35歳 女性

「⼈⽣のさとりが書かれたこの本は良い⾔葉が多いから⽂章の参考になります。」

45歳 女性

 


優しい言葉で、生き方について語る文章が温かく、特に女性のライターから参考になったという声が上がりました。

番外編『異世界居酒屋のぶ』

「この本は異世界で居酒屋を切り盛りしている話だが、異世界のため、居酒屋のメニューも細かく描写されおり、⼀つのメニューにおいても、⾔い回しが上⼿で物事の説明をする勉強になった」

Bさん 33歳 男性

「⽂章だけで登場する料理を容易に想像することができ、⾷べてみたいと思う。⽂章でその場⾯の状況を表現する⽅法をここから学ぶことができた。」

Bさん 19歳 男性

 

こちらはなんとライトノベルであり、漫画化もされている作品で男性に人気のようです。

これが何でライティングの役に立つの?と正直最初は驚きましたが、このお話、なんと設定がとても変わっていて、異世界の居酒屋の話なんです。異世界の住人に居酒屋メニューを提供しながら解説する様が斬新です。

グルメ系の小説や漫画は、ライターにとっては結構学びの多いものなのかもしれません。読むだけで味を読者に想像させるために、状況描写がすごく上手だったりするようです。「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん」友井羊 著を挙げた方もいました。

番外編 向田邦子さんの著書

⽗の詫び状

「向⽥邦⼦さんの惚れ惚れする美しい⽂章は、とても参考になります。」

Hさん 28歳 女性

思い出トランプ

「向⽥邦⼦の軽妙でありながら計算し尽された語り⼝。豊かな観察眼で描かれる⼈⽣の悲しさやこころの機微。かみしめるように読むだけでなく、実際に書き写してみるとその筆致に感服することでしょう。」

Nさん 35歳 女性

三島由紀夫、太宰治、星新一、浅田次郎…さまざまな著名な作家の作品が挙げられましたが、その中でも女性ライターの支持を集めたのが向田邦子さんでした。同性の文体の方が真似をしやすいということもあるかもしれません。

まとめ

今回のアンケートを集計してみたところ、回答はかなりバラバラでした。

ライターさんそれぞれにこだわりがあったり、本当にこの作品が好きだ!という思いが溢れているコメントも多く、本好きのライターさんが多いのかなという印象を受けました。

また、かならずしも文章の本というわけではなく小説やエッセイといった様々なジャンルの本が好まれていることも印象的でした。

文章力を上げるためには、日頃から良書に数多く触れておくというのも大切なことだと感じました。

ジャンル問わずたくさんの良質な文章に触れることで、自分の中に良い言葉とか、味わいのある文章といったものをストックすることができます。

そして、そのリズム感とか、間合いのようなものをいつの間にか自分の中に取り込んで、表現に活かせるようになっている。即効性はないけれど、本を読むことは文章上達の第一歩になるということを改めて感じました。

私も本は好きなのでよく読むのですが、実はランキング上位に挙がった本の中にもまだ読んだことがないものもありました。

せっかくですから、買って読んでみたいと思います。

あなたの中にピンときたものはありましたか?何事も実践あるのみ。マラソンを走りきるためには、まず走る練習をしなければいけないのと同じように、文章にも練習、慣れておくことが必要です。

参考になれば幸いです。

 

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