こんにちは。コピーライティング専門会社、ワードメーカー株式会社代表の狩生です。
先日、ChatGPTのアップデートに合わせて、音声で会話できる機能も大きく進化しました。
今回、実際に新しい音声モード「GPT-Live」を使って会話してみたのですが、これまでの音声入力とはかなり違います。
単に話した内容を文字に変換するだけではありません。
こちらの話を聞きながら相づちを打ち、質問に答え、ときには私の説明に対して改善案まで返してくれます。
実際に使ってみると、検索ツールと話しているというよりも、もう一人の社員と相談しているような感覚に近いと感じました。
今回は、GPT-Liveを実際に使って感じた特徴や、仕事での活用方法についてご紹介します。
動画では、GPT-Liveと実際に会話している様子も公開しています。
文章だけでは伝わりにくい会話のテンポや自然さも確認できますので、ぜひご覧ください。
GPT-Liveとは?
GPT-Liveは、ChatGPTと音声でリアルタイムに会話できる機能です。
パソコンのブラウザーやスマートフォンのアプリから利用でき、音声ボタンを押すことで会話を始められます。
これまでにも音声でChatGPTに質問することはできましたが、GPT-Liveでは会話の自然さが大きく向上しています。
例えば、こちらが話している途中で相づちを打ったり、話の流れを理解したうえで返答したりします。
質問してから長く待たされることも少なく、かなり自然なテンポで会話できます。
実際に動画の収録中に、
「今、動画の収録をしていて、GPT-Liveの特徴を視聴者向けに伝えたい」
と話しかけたところ、すぐに動画の構成や伝え方について提案してくれました。
私が説明している内容を聞きながら、
「自然な会話ができることを最初に伝えるとよい」
「言語化しにくい考えを、声で整理できる点も伝えると分かりやすい」
といったアドバイスも返してくれます。
ただ質問に答えるだけではなく、こちらの目的を理解して、一緒に考えてくれるのです。
人間と話しているような自然なやり取り
実際に使ってみて、まず驚いたのが会話の自然さです。
こちらが「うん」と返事をすると、そのまま話を続けてくれます。
逆に、こちらが話し始めると、会話の流れをくみ取って聞く側に回ります。
音声アシスタントというと、決まった指示を出して、決まった答えを返してもらうイメージがあるかもしれません。
しかし、GPT-Liveはもう少し柔軟です。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「ここで一旦待ってくれる?」
といった日常会話に近い話し方でも、自然に対応してくれます。
話し方や言葉遣いについては、そのときの会話や文脈によって変わることもあるようです。
以前試したときには少しくだけた口調でしたが、今回の収録では敬語で答えていました。
このあたりは、やり取りを重ねるうちに、こちらの話し方や希望に合わせて調整されていくのかもしれません。
文章にしにくい考えを、話しながら整理できる
GPT-Liveの大きなメリットは、頭の中にある考えを、話しながら整理できることです。
文章を作ろうとすると、最初からきれいにまとめようとして、手が止まってしまうことがあります。
特に、
・考えはあるけれど、うまく言葉にできない
・伝えたいことが多く、整理できない
・タイピングより話すほうが得意
・企画の方向性を誰かに相談したい
という方には向いていると思います。
最初から完璧な質問を用意する必要はありません。
思いついたことをそのまま話し、ChatGPTから質問や提案を返してもらいながら、考えを深めていくことができます。
これは、コピーライティングや企画を考えるときにも非常に役立ちます。
こちらが漠然とした考えを話すと、ChatGPTが内容を整理し、言葉にして返してくれます。
検索するAIから、一緒に働くAIへ
GPT-Liveを仕事で使う場合、単なる検索ツールとして考えるよりも、「いつでも相談できるAI社員」と考えたほうが分かりやすいかもしれません。
動画の中でGPT-Liveに仕事での活用方法を聞いたところ、次のような使い方が提案されました。
・新しい企画の壁打ち
・文章や構成案の作成
・会議内容の整理
・営業トークのロールプレイ
・課題の洗い出し
・アクションプランの作成
・自分の説明に対するフィードバック
この中でも、特に便利だと感じたのが「壁打ち相手」としての使い方です。
経営者や担当者が何かを考えるとき、いつでも相談できる相手がいるとは限りません。
社員や取引先に相談する前に、まず自分の考えを整理したいこともあります。
そのようなときにGPT-Liveを使えば、思いついたことをそのまま話しながら、考えを整理できます。
例えば、
「新しいサービスを考えているけれど、どこに課題がありそうか」
「この提案内容は、お客さまにとって分かりやすいか」
「自社の強みをどのように伝えればよいか」
といった相談ができます。
質問に答えてもらうだけではなく、一緒に仕事を前に進めてくれる。
まさに、AI社員という表現が近いと感じました。
過去のやり取りを踏まえて相談できる
ChatGPTは、これまでのやり取りや保存されている情報があれば、その内容も踏まえて回答できます。
例えば、自社の事業内容やサービス、ターゲット、これまで考えてきた方針などをChatGPTが把握していれば、毎回最初から説明する必要がありません。
「前に相談したサービスについて、もう少し具体的な販売方法を考えたい」
「これまで整理した強みをもとに、営業資料の構成を考えてほしい」
といった相談もできます。
やり取りを重ねるほど、自社の事情を理解した相談相手に近づいていくのです。
もちろん、どこまで情報を保存するか、どのような情報を入力するかについては、利用者側で注意する必要があります。
機密情報や個人情報を安易に入力しないなど、基本的な情報管理は必要です。
そのうえで活用すれば、毎回同じ説明を繰り返すことなく、より深い相談ができるようになります。
会話終了後に文字起こしを確認できる
音声で話した内容は、会話終了後に文字として確認できます。
この機能も仕事では便利です。
例えば、音声で企画について話したあとに、
「今の内容を要点ごとに整理してください」
「ブログ記事の構成にしてください」
「会議メモとしてまとめてください」
と依頼できます。
話して終わりではなく、その内容を文章や資料に展開できるのです。
自分一人で考えを話しながら整理し、そのまま企画書や記事の下書きにすることもできます。
これまでであれば、
- 頭の中で考える
- メモを書く
- 内容を整理する
- 文章にする
という流れが必要でした。
GPT-Liveを使えば、話しながら考え、その内容を整理し、文章にするところまで一気に進められます。
仕事のスピードを上げるうえでも、大きな可能性があると感じます。
自分では気づかない改善点も教えてくれる
今回の動画収録中、私がGPT-Liveの特徴について説明したあとに、
「このような説明で合っていますか?」
と聞いてみました。
すると、単に「合っています」と答えるだけでなく、
「少し言い回しを調整すると、より正確で伝わりやすくなる」
と、具体的な改善案を返してくれました。
例えば、
「過去のやり取りを引っ張ってくる」
という表現を、
「これまでのやり取りで保存されている情報があれば、それを踏まえて相談に乗ってくれる」
と表現すると、より正確に伝わるという提案です。
このように、自分の説明に対してフィードバックをもらう使い方もできます。
自分では分かりやすく説明しているつもりでも、聞く側には伝わりにくいことがあります。
GPT-Liveに一度聞いてもらい、
「分かりにくい部分はありますか?」
「もっと伝わりやすい言い方はありますか?」
と質問すれば、改善点を教えてくれます。
人から指摘されると少し抵抗を感じる内容でも、AIからの意見であれば、比較的冷静に受け止められる場合もあるかもしれません。
プレゼンテーション、営業トーク、セミナー、動画撮影などの練習相手としても使えそうです。
音声は自分に合ったものを選べる
GPT-Liveでは、設定画面から音声を変更できます。
複数の音声が用意されているため、自分が話しやすいと感じる声を選ぶことができます。
仕事で頻繁に使うのであれば、声の聞き取りやすさや話すテンポも重要です。
いくつか試してみて、長時間話しても疲れにくい音声を選ぶとよいでしょう。
また、最初から使い方を決めすぎる必要もありません。
GPT-Live自身に、
「私の仕事では、どのような使い方ができますか?」
「もっと仕事を効率化するには、どんな相談をすればよいですか?」
と聞くこともできます。
他の人の活用事例を参考にするのもよいですが、仕事内容や課題は会社によって異なります。
GPT-Liveと話しながら、自社に合った活用方法を見つけていくのがおすすめです。
今後は会議への活用も試してみたい
今後試してみたいのが、会議での活用です。
会議の内容を聞いてもらい、途中や最後に意見を求めることができれば、議論の抜けや偏りに気づけるかもしれません。
例えば、
・話し合った内容を整理してもらう
・まだ検討できていない課題を出してもらう
・第三者の視点から意見をもらう
・次に行うべきことを整理してもらう
といった活用が考えられます。
人間だけで会議をしていると、参加者全員が同じ方向に引っ張られ、別の視点が出てこないこともあります。
そのようなときにAIの意見を加えることで、議論の幅が広がる可能性があります。
実際にどこまで活用できるかは、これから試していきたいと思います。
GPT-Liveは、考える仕事を支えるAI社員になる
GPT-Liveを実際に使ってみて感じたのは、これは単なる音声検索機能ではないということです。
自然に会話しながら、
・考えを整理する
・企画を深める
・文章を作る
・課題を見つける
・改善案を考える
・次の行動を決める
といったことを一緒に進められます。
これまでChatGPTを使っていても、文章で質問を入力することに難しさを感じていた方はいると思います。
そのような方でも、音声であれば普段の会話に近い感覚で使えます。
話すのは得意だけれど、文章にまとめるのは苦手という方にも向いています。
検索するためのAIではなく、一緒に仕事を進めるAI社員。
そのように考えると、活用方法が一気に広がるのではないでしょうか。
私自身も、企画の壁打ちや文章の確認、事業の相談など、さまざまな場面で使っていきたいと思います。
実際に使いながら新しい活用方法が見つかりましたら、今後もご紹介していきます。


